2018年4月号
お掃除って気持ちいい!
マンションのエントランスホールです。全体的に黒ずんでいました。
洗って洗って汚水を取って、きれいにすると、おや、模様がありましたね。
気持ちいい!
お掃除のポイント
ワックスって何だろう?
清掃したあと、ワックスをかけるときれいな光沢が出て気持ちが良いものです。WAXは傷を保護剤で埋めて膜を張り、平らにすることで光を鏡のように反射させています。
しかし、ワックスの膜は踏まれているうちに傷が付き、汚れが入り込み、時にはがれていきます。光沢を取り戻すために定期的に復元作業が必要です。しかしそれを続けていくといずれどうなるでしょうか。
WAXの膜は若干不透明で、積み重ねた状態になると、汚れも加わりだんだん黒ずんだ色がつくようになります。すると、削れたところと削れていないところで厚みが違うので色の濃さの差が出てくるようになります。
写真をご覧ください。10年以上、毎月洗ってはワックスを塗ってきたところです。
年月の経過とともに変化が出てきました。自動ドアやインターホンの前は、歩行者が多いので削れて色が薄くなり、ケモノ道のようになっています。しかしそのほかの部分は削れないのでしっかりWAXがかかっており、色が濃くなっているのです。
でも考えてみてください。元々の色はどれですか?
お察しの通りです。削れているところこそ本来の床の色なのです。長年WAXを積み重ねてきたために、かなり黒っぽく厚化粧されてしまったということになります。どうしたらいいのでしょうか。当然、クレンジングが必要ですね。
次号では、WAXの「剥離」という作業について扱います。