2018年3月号
お掃除って気持ちいい!
とあるスーパーのフロアです。陳列棚の跡などがあって、まだらになっていましたが、
剥離作業をして、WAXを塗ったらこの通り!
気持ちいい!
お掃除のポイント
ワックスって何だろう?
清掃したあと、ワックスをかけるときれいな光沢が出て気持ちが良いものです。どうして光るのでしょうか。どんな効果がありますか?
ワックス(表面保護剤)は床材が傷まないように表面に塗って保護する役割があります。塗り替えの効くワックスが傷つくことによって、元の床面を守るのです。いくつか種類があり、場所や目的、素材によって使い分ける必要があります。
誤解されることがありますが、ワックス自体が汚れを落としているのではありません。洗剤や研磨剤などで洗ったあと、しっかり汚れを回収し、そのあと使うのが一般的です。そのように洗ったあとの床の表面は細かい洗い傷が付いてツヤ消しになります。その傷を保護剤で埋めて、平らにすることで光を鏡のように反射させることができます。あくまで、ワックスは傷を埋めて仕上げるもの。いわば表面に薄い膜を張った状態にするものなのです。
薄い膜が張られるわけですから、汚れが残ったまま塗るとそのまま膜の下でその汚れが保存されてしまいます。そのような状態のことを汚れの抱き込みといいます。塗る前にしっかり掃除することがいかに大切か、よく覚えておきましょう。
ワックスの膜は踏まれているうちに傷が付き、汚れが入り込み、時にはがれていきます。光沢を取り戻すために定期的に復元作業が必要です。続けていくといずれどうなりますか?次号に。