2011年4月号
お掃除って気持ちいい!
大震災の爪痕はあちこちに残っています。液状化の被害のひどかった地域の飲料水貯水槽には砂が溜まってしまいました。洗って復旧しました。スッキリ。
お掃除のポイント
先々月号からマイクロファイバー製品の紹介をしています。極細化学繊維であること、繊維形状の特徴から吸水性が高いこと、カドがあるので汚れを引っかけて落としやすいことはを扱いましたね。まだ清掃作業において適した特徴があります。
木綿は綿花と呼ばれる植物が作るワタを、細く撚り伸ばして糸にし、それを織り合わせて布にしています。右のイメージ図のように綿花のワタの繊維1本1本はとても短いものですが、撚り合わせることによって糸の形を保っています。
それに対し、マイクロファイバーは化学繊維で、材料は石油です。工場で作るので1本1本をいくらでも長く作ることができ、それを撚り合わせて太くしています。
このことがお掃除になんか関係あるのでしょうか?
あるのです。タオルでガラスを拭いたあと、タオルのケバがガラスに付いた経験がありませんか?
あれは、綿の繊維が部分的にほつれて外れてしまい、ガラスに残ってしまったという現象なのです。
綿のタオルの場合、繊維1本1本が短いので糸から抜けやすいという欠点が生じます。それに対し、化学繊維であるマイクロファイバーの場合、1本1本が長いので外れにくく、ケバがほとんど生じません。外れていかないので繊維の減りが少なく、丈夫です。
実際、従来型の綿のモップは拭いているうちにどんどん細くなっていきますが、マイクロファイバー入りのモップ糸は同じように使っていても何年ももったという実績があります。ただ一つ難点が。まだちょっとお高いのです。でも今に広く普及して当たり前になり、値段も安くなるでしょう。