2011年10月号
お掃除って気持ちいい!
長年積み重なった汚れとワックスを剥がしてワックスを塗り直すとすっかりきれいになりました。
気持ちいい!
お掃除のポイント
ワックスって何だろう?-2
床面に塗るいわゆるワックスは表面に薄い膜を作るものであり、きちんと清掃したあとに塗らなければいけないことを先回扱いましたね。薄い膜を塗り重ねていくとどうなるでしょうか。
右の写真をご覧ください。カラーで見るといっそうわかりやすいですが、右半分はやや黄色みがかり、黒ずんでいます。左半分はワックスを剥がして塗り直したところです。この現場は定期的にきちんと洗ってワックスを塗ってきました。しかし何年かたつとどうしてもこのように黒ずんでしまうのです。
なぜでしょうか。ワックスの皮膜は1枚1枚は透明です。しかし透明のビニール袋でも枚数を重ねると不透明になるように、塗り重ねられることによって少しずつ色が付いてしまうのです。実際、何年も塗り重ね続けてきたところは真っ黒に黒光りしています。元の色がどんなものだったか分かりません。
また、ワックスの皮膜はやや堅いものなので、厚みがあると層に沿ってパリパリ割れてはがれてくる傾向があります。剥がれたところだけ元の色が出ることになります。
ですからワックスをかけて維持する場合、いずれ上の写真のように剥がす必要が生じるのだということも念頭に置いておかなければなりません。どうするのかは次号扱います。
ワックスは塗れば塗るほどきれいになるというものではないのです。